■menu    ■YUKIKAZE Top

<<Operation.5 -中盤- >>

<2007.3.25>

 
<<OPERATION:5 −中盤−>>
フェアリィ基地の地下、クーデターを起したロンバート大佐とジャムにコピーされた人間達が、雪風に掃討されてゆく。
自分の最後を悟ったロンバート大佐は「最終報告」のメッセージをFAFに送り、自殺する。

「これは最初から人類とジャムの戦争などでは無い
ジャムにとっては現在も、そして未来もまた、その全てが彼らの計算による、モデル試算でもあり、追認試験に過ぎないからだ・・・」
〜・〜・〜
えーちょっと聞き取り難かったんですが、台詞はこれでOK?もし間違ってたら突っ込んでやってくださいm(_ _)m

4巻でクーリィ准将が言ってましたよね「人間のいない戦争は有り得ないわ」
 


メガネっ子の零・・・
話が少し堅いので^^;)

んじゃ「戦争」って何?その概念はどう確立すればいいの?

同じ論理、同じ経済、同じ時間を共有し、そこから生まれた軋轢と利害。それが戦いの根源になってくるのではないでしょうか?
例えば人間と海は戦争にならないですね。人がそう思っていても、海は人間に戦いなど挑んではいない。それは人間が「戦う為」に擬人化しているだけに過ぎないです。

・・・だから、これは「戦争」などでは無い。

我々人間はジャムに仮想モデルとしてシュミレーションされているに過ぎない。
もしくは、ある理論を確認する為だけに、ジャムに実験されているだけだ・・・そんな事をロンロンが言ってるんじゃねーかと思うんですよ。

って、コレで通じます?うーんうーん・・・人の言葉は難しいっす(^^;;)
〜・〜・〜
全軍フェアリィ星から撤退するFAF。撤退後は超空間通路を破壊する事になっているが・・・この戦略は開戦当初から考えられていた事だった。
ただ、フェアリィ星という、新しい資源・空間に対する人間達の欲望が、この戦略をとる事を良しとしていなかっただけだと語るライトゥーム中将。

・・・もしかしたら、この星そのものがジャムだったのかもしれない・・・

フォス大尉が予想した通り、退路にジャムが大量発生した。
雪風は・・・収拾したジャムの情報を地球へ持ち帰る為、上層部にロックされ出撃する事ができない。
〜・〜・〜
電子戦に対応したジャムが発生し、戦局は最終局面へ。
無人機や戦闘機の制御を狂わせていく・・・すべての機器制御をコンピュータが行っているFAFが、生き延びられる可能性は無い。

混乱の中で、クーリィ准将が最終決断を下した。ジャムが本当に求めている、知りたいと欲している事は何なのか、何故執拗に人類全体では無く、FAFに対して攻撃してくるのか?

その答えは「雪風と深井中尉を出撃させなさい」
ジャムが求めているのは「雪風と深井中尉の関係性」なのだと。
 
〜・〜・〜
ジャムは「ソラリス」であって欲しかった。
意思も時間も、まったく人間とは違う存在であって欲しかった。

映画「SOLARIS(製作J・キャメロン/監督S・ソダーバーグ」が一番新しいですかね?
私は「惑星ソラリス(監督Aタルコフスキー」の方が馴染みが・・・あ!これ「ソ連」作品だよ〜古いねぇ(^^;)もうひとつ、原作「ソラリスの陽のもとに(スタニスワフ・レム/早川書房」ですね。
 


メガネっ子のジャック〜

・・・こーんな内容なんですよ・・・
二重星を巡りながら安定した軌道をもつ惑星ソラリス。直径は地球より2割ほど大きく、表面のほぼ全体が海に覆われている。この海こそがソラリス独特のものだった。
有機体よりも複雑な構造をした、原形質状の水の様に見える物質で構成された海・・・そして、人とはまったく違う意思と思考を持っている海。
海が調査にやってきた人間を知るために取った行動は、その人間の心の底にいる人のコピーを作るというものだった。

ええ、そーなんですよ。ジャムに対してずーっと私が観てたのは、神林さんじゃないんですよ。スタニスワフ・レムなんですよ。だからこそ、ジャムを「神」などという陳腐な人間の概念に引っ掛けて欲しくなかったし、近づけても欲しくなかった。

論理階層が違っていて、人間からは理解し得ない存在のジャム。
彼らは人間と戦争をしているなどと思ってはいない・・・わかり合う必要など無いから。
そして人間も、ジャムとの問題を解決する為になど戦ってなどいない。

この描写は、原作とは違うのかもしれないけど、OVA脚本を大絶賛したいんですよ!!
面白かったよぅ!!
..